◆袋地(ふくろち)

※ この地図は、国土地理院発行の1/50,000地形図「恵比島」(昭和45.3)を使用したものである
所在:沼田町幌新
地形図:恵比島/恵比島 形態:川沿いに家屋が集まる 標高:約100m
訪問:2012年6月
字幌新の中部、幌新太刀別(ほろしんたちべつ)川沿いで、沼田ダムのすぐ下流にある。
町史によると、幌新地区の開拓が始まったのが明治37年(幌新第1)。当時幌新から奥が御料地であったが、明治39、40年頃から解放・貸付が始まり入植者が増加したため、地区を三部に分割した(※1)。当地は明治40年になり入植者があった。明治44年頃の居住者(※2)は佐野・今井・次原・谷口・根田・小原・坂下・洞野各氏。
現地では今でも畑が作られているが、家屋は見られない。ダム堰堤付近には四角い建造物が見られるが、用途は不明。付近には旧留萌鉄道の廃線跡とみられる道筋も残る(写真2)。古い地図で神社が記されている場所は小さな杜になっているが、痕跡は見られなかった(写真3)。
※1 幌新第3はのちの浅野の一部。また文脈から、袋地は幌新第1に含まれると思われる
※2 町史引用の「ホロニタチベツ御料地明治四十四年頃の居住者調」より。古老たちの記憶から作成されたもの
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