◆海上(かいじょう・かいしょう)

※ この地図は、国土地理院発行の1/50,000地形図「白山」(昭和29.12)を使用したものである
所在:高山市荘川町海上(しょうかわちょう―)
地形図:御母衣/白山
形態:川沿いに家屋が集まる
離村の背景:ダム建設
標高:約700m(水面は約750m)
訪問:2009年5月
御母衣(みぼろ)ダムの人造湖(御母衣湖)に沈んだ集落。北は白川村の尾神とすぐ接している。古い地図では庄(しょう)川の左岸に多くの建物が見られる。
右岸で山菜採りをしていた方の話では、家は50軒あったそう。なお「かいしょう」と濁らずに呼ぶ。
姓は「水没記念碑」より田口・田中・柳場・小坂が多く見られるが、これらも含め計39と種類に富む。
なお中野の照蓮(しょうれん)寺と光輪(こうりん)寺の境内にあった桜の古木が湖畔に移植されており、「荘川桜」として親しまれている。
大字海上は近世の大野郡海上村。明治8年荘川村の大字となる。地名の由来は、照蓮寺の会所(僧徒宿舎)が訛ったものとも、上古、地震で庄川と尾上郷川が堰き止められて海のようになったからともいう(「角川」より)。
|