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◆田之垣内(たのがいと・たのかいと)

※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「十津川」(昭和28.6)を使用したものである
所在:十津川村大野(おおの)
地形図:十津川温泉/十津川
異表記:田ノ垣内 形態:谷沿いに家屋が少数集まる
標高:500m
訪問:2015年5月
大字大野の西部。芦廼瀬川の支流、大野川左岸側の谷沿いにある。大野と片川(かたこう)各集落の中間に位置する。
古い地図に記されている渡河地点(画像左側)では、橋の痕跡らしいものはなく、そもそもなかったのか流失したのかは不明。岩伝いに渡ることはやや難儀。現在はここから少し上流側に田之垣内橋が架かり車輛で容易に訪問が可能。現地では廃屋が2軒と、後年になって作られたと思われる養魚場?の跡地(写真6)が確認できる。谷沿いの一角は明るく開けており、比較的最近まで水田が作られていたと思われる。なお集落対岸には管理された家屋が1軒あるが、養殖関係者が滞在する家屋であったのだろうか。
読みは橋梁の銘板より(田之垣内(たのがいと)橋)。
資料『十津川』の「昔あって現在は無い小字一覧表」には、大野の「田ノ垣内」が大正元年に消滅した(当時3戸)ことが記載されている。当地を指すものであれば、いったん無住になった後に再度の居住があったとも考えられる。
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