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◆松葉(まつば)



※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「新宮」(昭和28.4)を使用したものである

所在:田辺市本宮町本宮(ほんぐうちょうほんぐう)
地形図:本宮/新宮
形態:川沿いの斜面に家屋が集まる
標高:約80m
訪問:2024年8月

 

 大字本宮の南部、四村(よむら)川(熊野(くまの)川支流)左岸にある。
 耳打(みみうち)地区の対岸にあり往時は橋によって連絡していたが、現在は架かっていない。訪問は、請川(うけがわ)方面より地形図上の破線の道(熊野参詣道)を利用。鞍部(
松葉峠)より参詣道と分かれ渡瀬(わたぜ)・湯峯(ゆのみね)方面へ進むと、やがて「愛宕山大権現碑」の案内と古い道標のある分岐があり、これを下ると集落跡。
 集落跡に下るとまず道の両側に墓地が見られ、ここでは山根・石塚・松葉といった姓が見られた。ほか屋敷跡が数箇所。川に近い平坦地には後年になり建てられた新しめの家屋があるが、利用はあまりないことが窺える。
 読みは国道の
橋梁(松葉橋)の銘板より。
 なお
「角川」の小字一覧では耳打に「松葉」が見られる。上記の所在は地図サイトに拠ったが、本来は耳打に由来する集落であったか


※ 追記

 2025年2月、当地出身の方(昭和36年生)よりメールをいただきました。
 メールによると、山根家・石塚家・松葉家のほか、以前はもう3軒が暮らしていたと親御さんから聞いているそうです。家は昭和50年に転出しましたが、その後1軒残っていた家も2、3年後には転出して無住となりました。また川の近くの新しい家屋は、無住となった後に最後の住民の縁者(かつて集落に居住)が再び戻って暮らしていたとのことです。
 また当地は本来大字耳打に属し(字松葉)、戸籍も耳打となっているとのことです。
 この場を借りてお礼申し上げます。

 


(写真1 松葉峠。手前は本宮大社、左は請川、右は渡瀬方面)

写真2 分岐。松葉は左へ下る。古い道標には「右 ユノミ子」と見える

写真3 集落後方の愛宕山大権現

写真4 墓地

写真5 同。右手前は「三界萬霊等」とある

写真6 石仏

写真7 屋敷跡

写真8 屋根瓦

写真9 道(右)と屋敷跡

写真10 何かの遺構

写真11 道と石垣

写真12 屋敷跡

写真13 石垣

写真14 道と屋敷跡

写真15 家屋

写真16 橋の主塔

写真17 橋のあった場所(左手前から対岸やや右側に架かっていたよう)。左奥に国道の松葉橋が見える

 

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