◆知和下(ちわしも)

※ この地図は、内務省地理調査所発行の1/50,000地形図「上下」(昭和22.6)を使用したものである
所在:三次市吉舎町知和(きさちょうちわ)
地形図:稲草/上下
形態:川沿いに家屋が集まる
離村の背景:ダム建設
標高:約250m(水面は約240m)
訪問:2013年5月
大字知和の北西部、馬洗(ばせん)川支流の上下(じょうげ)川右岸にある。現在は灰塚ダム付随の小堰堤(知和堰堤)により一部が水没。
資料『灰塚ダム湖とその周辺の生活』の集落分布の図を参考にすると、水没した小集落は下流側の知和下(別の資料では「林元谷(はやしもとだに)」)・上流側の千束(せんぞく)(別の資料では「千束谷(―だに)」)。小字としてはそれぞれ「林元谷」「千束谷」に属する。神社は八幡(はちまん)神社。
写真集『ふるさと』の付図によると、往時の家々は以下のとおり。
林元谷…加藤4・石井2・小谷2・上田・倉田・田原・宮脇・横山・和田各1の計14戸。ほか鶏舎がある
千束谷…有兼3・石井3・池田・加藤・森原・山口各1の計10戸。ほか灰塚ダム吉舎相談所がある
現在は水没により集落の痕跡は見られないが、移設したと思われる高松稲荷大明神・源藤大明神が県道付近にある(写真2)。
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