◆葛籠（つづろ・つづろう） ※　この地図は、地理調査所発行の1／50,000地形図「劍山」（昭和28.9）を使用したものである 所在：美馬市穴吹町古宮（あなぶきちょうふるみや）字葛籠 地形図：阿波川井／剣山 形態：山中に家屋が散在する 離村の背景：移転事業 標高：約450〜600数十m 訪問：2011年11月・2018年8月   　大字古宮の東部、穴吹川支流の葛籠谷右岸山中にある。 　町誌によると、昭和50年・51年の集中的な台風被害により、「防災移転促進法」に基づき集団移転したという。 　現在は川瀬（かわせ）より車道が通じており、車輛による訪問が可能。林道は平成20年代に神社の前まで開通したようで、非常に新しい。神社の先にも車が通れる作業道が通じており、集落内を縫って高所まで登ることができる。 　集落では神社（八幡神社。写真1）のほか廃屋を1軒、屋敷跡を1箇所確認。車道の終点には堂宇（写真8。町誌記載の薬師堂か）もある。 　2018年再訪。前回訪れなかった本流沿い（神社より東の谷沿い）を重点的に見て回った。地形図の破線部に従い、まず神社の北東で1箇所の屋敷跡を確認（最近の地形図でも家屋の記載あり）。さらに神社北西の鞍部（写真13）を越え、谷に差し掛かった辺りで複数の屋敷跡を見ることができた。これをさらに道なりに登ると早草に至る。
写真1　神社（以下2011年撮影）	写真2　神社脇の石仏
写真3　農地跡の石垣	写真4　小祠
写真5　小祠	写真6　廃屋
写真7　屋敷跡	写真8　堂宇
写真9　石塔	写真10　屋敷跡（以下2018年撮影）
写真11　廃屋。写真6と同じもの	写真12　墓
写真13　鞍部	写真14　鞍部の石仏
写真15　屋敷跡の一部	写真16　屋敷跡
写真17　墓