◆稗田（ひえだ） ※　この地図は、地理調査所発行の1／50,000地形図「吉井」（昭和23.8）を使用したものである 所在：朝倉市江川（えがわ）字ホクソ木 地形図：小石原／吉井 形態：川沿いに家屋が集まる 離村の背景：ダム建設 標高：約260m（水面は約350m） 訪問：2014年11月・2025年7月   　大字江川の東部、小石原（こいしわら）川沿いにある。 　小石原川ダム建設に伴いほとんどが離村。将来はダムの堰堤近くの湖底となる。訪問時は既に多くの家屋が撤去されていたが、残存する1軒が今もなお住み続けている。左岸の稗田橋（写真1）の袂には、ダム工事関係の簡易事務所が置かれていた。 　2025年、ダム完成後に訪問。集落跡は完全に水没しているが、堰堤付近の広場にある「小石原川ダム着工前概要図」によると、高所の谷筋にあった「不動様」と「太子堂」は水没を免れていることが分かる（実物は未確認）。 　また広場にある碑によると、移転者は山田家12・梶原家3・熊谷家1の計16戸。 　なお所属の字は、「小石原川ダム着工前概要図」に拠った。 　ダム建設の経緯については、河原瀬のページを参照。
写真1　稗田橋	写真2　川と現住家屋
写真3　稗田（中央左）と河原瀬（堰堤付近）を望む （以下2025年撮影）	写真4　往時の集落地図（「小石原川ダム着工前概要図」より）
（写真5　ダム堰堤）