◆福岡空港移転集落群 所在:本文参照
現在の福岡空港の建設に伴い離村した集落。旧版地形図では、北から田屋・菰田・新屋(平尾新屋)・古森といった地名が見られる。現在該当する大字は、それぞれ下臼井(しもうすい)・上臼井(かみうすい)および青木(あおき)・東平尾(ひがしひらお)・下月隈(しもつきぐま)。 資料『空港とふるさと席田』によると、太平洋戦争に伴い陸軍により席田(むしろだ)地区の耕地に席田飛行場(福岡空港の前身)が建設されることが決定し、土地を強制的に接収されたとのこと。この予定地に農民が居住する集落があり、立ち退き戸数は137戸。内訳は平尾新屋35戸・久保田44戸・菰田20戸・田屋30戸・青木新町8戸(※)。 また書籍『怒りの席田』によると、転出先は以下のとおり。 平尾新屋…比恵2・二日市1・下長尾1・老司1・東那珂5・隅田5・恵子2・筑紫町1・亀山2・粕屋郡別府2・見上4、ほか不詳 ※ 旧版地形図と資料では呼称が合致しないものがあり、「青木新屋」は不明。平尾新屋の西の小さな家屋群が該当する可能性があるが、空港の外。「久保田」は移転先が空港南部であるため「古森」を指すものだろうか 現地はいずれも滑走路内のため、遠景を望んだのみ。田屋・菰田は空港の展望デッキ、新屋・古森は飲食店敷地内の展望台を利用した。
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![]() 写真1 田屋を望む(以下すべて空港敷地内) |
![]() 写真2 菰田を望む |
![]() 写真3 新屋を望む |
![]() 写真4 古森を望む |