◆尾頭（おがしら？） ※　この地図は、地理調査所発行の1／50,000地形図「呼子」（昭和21.11）を使用したものである 所在：唐津市湊町（みなとまち） 地形図：呼子／呼子 形態：鞍部付近に家屋が集まる？ 標高：約140m（地名表記付近） 訪問：2025年8月   　湊町の南西部、橋本川上流にある。 　旧版地形図では、橋本川の2つの支流を分ける鞍部付近に建物が集まり、谷沿いには水田が続いている。 　探索はこの建物付近を中心としたものであったが、僅かに石積みや平坦地部が見られるのみで、明瞭な家屋の痕跡は見つからなかった。 　市史には「尾頭開拓地九世帯四一人」や「鏡山、東山、番場野、尾頭（湊）などの山の中の不便な土地に開拓団の人たちが入り込んで新しい集落がつくられた」といった記述があるが、これらの人家がどこに分布していたかは不明。 　なお戦後すぐの地形図には戦後開拓はほぼ反映されることはないため、上の地図画像の「尾頭」はこの開拓地ではないよう。 　また昭和29年発行のもでも21年のものと変わらず、昭和42年発行のものは地名のみで建物は見られない。
写真1　谷沿いの農地跡	写真2　屋敷跡？（旧版地形図の地名表記付近）
写真3　写真2付近の石積み	写真4　道路沿いの小屋
写真5　尾根上の農地跡。現在は風力発電用地