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◆トコイ島(とこいじま/トケージマ)



※ この地図は、内務省地理調査所発行の1/50,000地形図「佐世保」(昭和21.11)を使用したものである

所在:佐世保市高島町(たかしまちょう)(あるいは浅子町(あさごちょう)?)
地形図:楠泊/佐世保
形態:海沿いに家屋が少数集まる?
標高:数m?
訪問:2025年7月

 

 高島の北東海岸より、鰹瀬戸を挟んで東におよそ300mにある島。
 
資料『シマダス』によると、
かつて石切場があり工業用砥石を産出していたとのこと。また炭層があり、北東岸には小規模な採掘跡が見られる。昭和34年の報告で2世帯4人(県統計年鑑。「下イユイ島」として)。

 探索は住居があったと思われる島の中央部一帯のみ。浜では多数の陶片などが見られるものの、住居の推定地は深く藪に覆われ確認できず。島の稜線に登ると石切りの痕跡が随所に残り、また円形の人工物も複数見られた。なお頂上では何も見られなかったものの、巨木が立っている。
 船主の話では、この人工物は砥石であるとのこと。また島の呼び名は「トケージマ」とも。また島には「トビカズラ」が繁殖し、たいへん珍しいものであるという(※)

※  九十九島ビジターセンター等のウェブサイトの情報によると、このトビカズラ(アイラトビカズラ)は平成12年に島内で発見。それまで国内では熊本県山鹿市相良寺のものが国内唯一の自生地とされ、昭和27年に国の特別天然記念物に指定されている。当地での発見ののち、久留米市や天草市でも確認された。九十九島では4月中旬から5月初旬が開花時期だが、花粉を媒介するコウモリがいないため国内では結実しづらい

 


写真1 島遠景(東側より撮影)

写真2 住居跡付近?


写真3 トビカズラの
群棲地(木々に絡みついている蔓)


写真4 岸の
遺物


写真5 頂上の巨樹

写真6 写真2の俯瞰

写真7 石切りの痕跡

写真8 砥石

 

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