戻る 前へ 次へ 市町村選択ページへ 都道府県選択ページへ トップページへ

 

◆横島(よこしま)



※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「平戸」(昭和23.12)を使用したものである

所在:平戸市田平町横島免(たびらちょうよこしまめん)
地形図:平戸/平戸
形態:海沿いに家屋が集まる
標高:数m
訪問:2025年7月

 

 田平町の大久保免(おおくぼめん)にある大崎鼻(=岬の名)より、北東におよそ150m先にある島。集落は概ね島の中央、南側の海岸沿いにあった。

 資料『シマダス』によると、昭和35年の国勢調査では人口57人を数え、耕地も開かれていたが、その後無住となったとのこと。1620年代からオランダ商館の付属施設が置かれ、当時はオランダ語で「会社の島」と呼ばれていたという。日本人の番人が駐留し、帆船用ロープの製造作業所・作業員の家屋・畜舎などがあり、牧場や墓地としても利用されていた。寛永18(1641)年、江戸幕府によるオランダ商館の閉鎖命令により、オランダ人住居などを除き付属施設の破却が言い渡された。

 島の中央にある船着場より上陸し、まず西にある住宅地と墓地跡、後方の農地跡を確認。のち島の中央に戻り、高い石垣の内側で先の住宅地から離れた屋敷跡、また小山の頂上で2基の小祠を確認した。島の東部では、山林内に農地跡、南東端の海岸で神社が見られた。鳥居には刀帯神社とあり、2基の小祠が祀られている。

 なお町郷土誌には、横島免の小字に「東(ひがし)」と「西(にし)」が見られる。

 


写真1 島遠景(南側より撮影)

写真2 船着場一帯の俯瞰。左が船着場

写真3 船着場付近の建物跡

写真4 護岸のプレート。「横島海岸建設」「昭和43年12月?」「昭和44年9月」などとある

写真5 屋敷跡の瓦

写真6 井戸

写真7 屋敷跡の一部

写真8 井戸

写真9 屋敷跡の一部

写真10 廃屋。畜舎か

写真11 墓地にて

写真12 船着場付近より西を見る

写真13 屋敷跡入口

写真14 写真13内側にて。屋敷跡の遺構

写真15 同

写真16 島中央の小祠

写真17 中央より西の船着場

写真18 東部の農地跡の石垣

写真19 東部の農地跡

写真20 南東端の神社。奥に2基の小祠が見える

 

戻る 前へ 次へ 市町村選択ページへ 都道府県選択ページへ トップページへ