◆中尾(なかお)

※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「鞍岡」(昭和29.8)を使用したものである
所在:山都町菅(すげ)
地形図:緑川/鞍岡
形態:尾根上に家屋が集まる
標高:約510m
訪問:2024年5月
大字菅の北西部、鴨猪(かもしし)川(緑(みどり)川支流)左岸側の山中にある。
地形図では県道153号線より破線の道が通じているが、鴨猪川沿いの林道(菅林道)の菅第一号橋より軌道跡の車道をたどり訪問。ただしこれは途中で大きな崩落があり、通行には注意を要する。なおその手前より軌道跡に通じる道も2箇所記されているが、これらは未確認。
軌道跡がカーブし、東西から南北に進行方向が変わる手前、切通しのある尾根が集落跡。現地では数箇所のまとまった屋敷跡と、天満宮の祠、墓地を確認。天満宮には「平尾部落天満宮」とあり、寄進者として中村・高崎・石原・津川・津川・寺本・寺本・坂本・山本の各氏の名が記され、建造主は「旧部落代表」の松井氏となっている。建造は平成8年5月。なお「平尾」とは中尾と大平を合わせた地名と思われるが、松井氏を除き集落との関係は不明。なお墓地では山村・宗といった姓が見られ、先の人々とは合致しない。
集落の東、50mほど下がった所は傾斜が緩やかになっており、ここでは農地跡が見られた。このまま道をたどれば県道に至る
なお「角川」の小字一覧には大字菅に「中尾」が見られ、読みはこのルビに拠った。
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