戻る 前へ 次へ 市町村選択ページへ 都道府県選択ページへ トップページへ

 

◆鍋谷(なべんたに?)



※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「末吉」(昭和29.1)を使用したものである

所在:都城市安久町(やすひさちょう)
地形図:尾平野/末吉
異表記:鍋ノ谷(旧版地形図)
形態:谷沿いに家屋が少数集まる
標高:約340m
訪問:2024年12月

 

 安久町の中部、鍋の谷(安楽川支流)沿いにある。
 最近の地形図でも地名と建物が記載され、「鍋」の字に「なべん」のルビが付されている(「谷」の読みは未確認)。ただし河川は「鍋の谷川」の表記。
 訪問は豊岡鹿倉林道より。現地では地形図に記された家屋のほか、1箇所の屋敷跡を確認。さらに当地に至るまでの林道付近に、山神や記念碑などが置かれた場所が2箇所ある(写真6・7)。
 資料『中郷村史』(昭和33年刊行)の「中郷村要図」には、3棟の建物と「木炭」が産物として描かれている。しかし昭和34年刊行の村史の「中郷村全図」のでは、地名の記載はあるものの集落には該当していない。

 ちなみに鍋の谷川下流、国道に近い場所に架かる旧「鍋谷(なべたに)橋」は、県内有数規模の石造りアーチ橋とのことで市指定の有形文化財に指定されている(明治38年完成、平成16年指定)(写真8)。

 


写真1 家屋

写真2 屋敷跡

写真3 円筒状の遺構

写真4 農地跡?の平坦地

写真5 林道沿いの風景。往時はこの辺りのも建物があったよう


写真6 碑など。左から山神(昭和6年)・安久豊満地区振興会記念碑(昭和50年)・日平官行造林記念碑


写真7 碑など。壇上の左から山之神(昭和37年)・植林完成記念碑・日平分収林設定記念碑(昭和39年)


(写真8 鍋谷橋)

 

戻る 前へ 次へ 市町村選択ページへ 都道府県選択ページへ トップページへ