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◆川口(かわぐち?)



※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「邊塚」(昭和29.9)を使用したものである

所在:南大隅町佐多馬籠(さた まごめ)(あるいは佐多郡(さた こおり)?)
地形図:浜尻/辺塚
形態:谷沿いの一軒家?
標高:約60m?
訪問:2025年1月

 

 大字馬籠の東部飛地。浜尻(はましり)地区より1.3q北東にある谷に沿う。
 過去の航空写真では谷沿いに農地が見られるものの、家屋があった場所はよく分からず。昭和50年のものでは、上部の林道(大中尾林道)や当地付近を通る車道(最近の地形図の破線部)が現れている。
 訪問はこの2つの道を利用。林道は辺塚方面からは荒廃のため車輛の進入ができないが、郡方面より進入し当地への分岐までは走行可能。
 現地では谷に沿って農地跡が見られたものの、屋敷跡の特定には至らず。ただし浴槽や陶片があるなど、生活の痕跡は窺うことができる。右岸側には等高線が緩くなった尾根があるが、生活に関する遺構の類は皆無であった。

 町誌(昭和46年刊行)には、郡について「…町内のまとまった田地をもつ十部落(麓・上区・川原田・浜尻・岩下・折山・松山・川口・上村)からなっている」と言及され、集落として居住があったことが分かる。ただし続編(平成2年刊行)では、同様の記述の中に川口は削除されている。

 また所属の大字は地図サイトでは馬籠となっているが、上記のように本来は郡に由来するものであるよう(手持ちの道路地図では郡となっている)。

 


写真1 上部(標高およそ170m前後)の農地跡

写真2 写真1付近の建物跡

写真3 右岸側の緩い尾根上にて

写真4 農地跡の石垣

写真5 石垣

写真6 浴槽

写真7 開けた農地跡

写真8 浜からの風景

 

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