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◆平江(ひらえ)



※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「宮之城」(昭和29.10)および同地形図「出水」(昭和27.6)を使用したものである

所在:さつま町神子(こうじ)
地形図:湯田/宮之城 宮之元/出水
形態:川沿いに家屋が散在する?
標高:約100m?(水面は約150m)
訪問:2024年5月

 

 大字神子の北東部、平江川(川内(せんだい)川支流)沿いにある。現在は鶴田ダムの人造湖(大鶴(おおつる)湖)に水没。
 町郷土誌によると、川内川では昭和6年下流側、同23年上流側で改修工事が行われたが、なお洪水は増加。このためダムにより洪水を調整する案が浮上し、昭和25年11月に建設が決定したという。
 昭和35年より準備工事開始。昭和36年7月起工式が行われ、本体工事が昭和37年8月から始められた。昭和39年11月より貯水開始。昭和40年4月鶴田ダムおよび川内川発電所の竣工式開催。
 水没地区は平江15戸、冷水26戸。冷水地区は宅地が造成され集団移転したが、平江は個別に移転した。また20余名の無縁墓があったが、村は補償を受け竹林寺墓地に移転し合葬した。

 昭和22年の航空写真では、建物はよく分からないものの段々の農地が明瞭に写っている場所がある。また昭和39年のものでは、湛水はしていないものの完成した堤体や付替道路が確認できる。

 訪問時は水量がやや少なく、平江橋の上流500mほど?の場所から川に降り湖底を探索。しかし非常に痕跡に乏しく、旧版地形図や過去の航空写真でもまとまった家屋が確認できないのもあり、15戸がどのように分布していたのかは想像がつかない。
 なお付替道路沿い、堰堤と「ヘラブナ岬公園」の間にある谷には使用されていない家屋が見られるが、詳細は不明(当時の工事関係者の住居?)(写真11)。

 


写真1 ダム堰堤

写真2 平江橋

写真3 現地の風景

写真4 平坦地

写真5 遺構?

写真6 石積み

写真7 陶片

写真8 何かの跡?

写真9 平坦地。右に何かの遺構が見える(竹之元橋より撮影)

写真10 平江キャンプ場にて

写真11 道路沿いの家屋

 

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