◆中股(なかまた)

※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「小瀧」(昭和30.7)を使用したものである
所在:小谷村北小谷(きたおたり)
地形図:雨飾山/小滝 越後大野/小滝
異表記:仲又(『桐山の民俗』)
アクセント:ナカマタ
形態:谷沿いの斜面に家屋が集まる
標高:約510m
訪問:2015年11月
大字北小谷の北部。根知(ねち)川支流の中股沢沿いにある。新潟県との県境付近で、長野県最北の集落。
長野県の集落であるが、新潟県から戸土・押廻を経由するアクセスが一般的。村内からは、横川・殿行より鳥越峠を越え長い道のりを歩かなければならない。
資料『小谷の民俗』によると、明治初年に和田家3戸。屋号は「安平(やすべえ)」「仲(なか)」「あっち/しのえむ(しのえもん)」。集落から東方の山中には小倉明神の小さな社があり、戸土の境ノ宮同様薙鎌の神事が行われていたという。また全戸が新潟・糸魚川根知(ねち)の勝蓮寺(浄土真宗)の檀家であった。なお同書では一貫して「仲又」の表記となっている。
付近で会った方(隣接する糸魚川市大久保(おおくぼ)の縁者)の話でも、やはり和田(わだ)家3軒とのこと。
現地には住宅を流用したと思われる大きな物置があるのみ。周囲の荒地は水田跡。
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