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◆小滝野(おたぎの)



※ この地図は、国土地理院発行の1/50,000地形図「明智」(昭和35.11)を使用したものである

所在:豊田市小滝野町(おたぎのちょう)
地形図:川ヶ渡/明智
形態:川沿いから斜面にかけて家屋が集まる
離村の背景:多くがダム建設
標高:約260〜320m(水面は約290m)
訪問:2025年3月

 

 町の北部、段戸(だんど)川(矢作(やはぎ)川支流)左岸にある。現在は川沿いの低地が矢作第一ダムの人造湖(奥矢作湖)に水没。
 町誌によると、水没前は15戸。戦時中までは上・中・下の組があったが、戦後間もなく組分けはなくなった。ダム建設に伴い、残留1戸のほかは豊田市へ12戸、明智町【現・恵那市】へ2戸転出したとのこと。11戸が三玄寺(町内東萩平)、3戸が龍渕寺(牛地中切)の檀家であった。
 
上方に氏神の津島神社や弘法堂があり、現在も同じ位置にある。また中腹には公民館があった。
 昭和57年当時の居住者は、大嶋氏およびダム関係者。

 現在は道路沿いにダム関係者の居住跡地や石造物群が見られ、山側に入ると複数の墓地や水没を免れた家屋、神社、弘法堂と思われる建物が見られる。無住となったのは比較的最近であるよう。墓地では伊藤・鈴木といった姓が見られた(屋敷地にあるものは大嶋氏)。

 


写真1 矢作第一ダム
(2014年撮影)


写真2 水没地を望む

写真3 建物跡

写真4 何かの建物

写真5 石造物群。念仏供養塔・石仏・庚申塔がある

写真6 山神

写真7 墓地

写真8 墓地

写真9 墓地

写真10 家屋

写真11 神社社殿(倒木により損壊)

写真12 弘法堂?

 

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