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◆大谷(おおたに)



※ この地図は、内務省地理調査所発行の1/50,000地形図「熊川」(昭和22.3)を使用したものである

所在:高島市朽木雲洞谷(くつきうとだに)
地形図:古屋/熊川
形態:谷沿いに家屋が少数集まる
標高:約330m
訪問:2025年5月

 

 大字雲洞谷の北西部、大谷川(安曇(あど)川二次支流)沿いにある。

 村志(誌)によると、古くは4戸。現在(昭和49年刊行)は3戸であるが、通年居住は1戸のみ。他の2戸は地子原(じしはら)の打明(ひらき)に転出し、農繁期のみ居住。しかし大谷のほうが降雪が早いため、打明で買った田に転換しつつあるという。冬は炭焼きを行っていた。
 常住の1戸も田の耕作が主体で、冬は炭焼き・筏流しのために上村(かみむら)や犬丸(いぬまる)まで通っている。しかしこの1戸も、近々転出を検討しているとある。
 なおこれらの家々は若狭の出自であり、若狭の寺院(浄土真宗)の檀家であるが、氏神は雲洞谷の上村の日古神社であった。

 現在は水田の跡がそれとなく分かる程度で、屋敷跡と思われる平坦部も痕跡や遺物は確認できず。
 読みは林道に架かる橋梁(大谷4号橋)の銘板より。「角川」の小字一覧には雲洞谷に「大谷」があるが、ルビはない。

 


写真1 川と水田跡


写真2 石積み


写真3 屋敷跡?

 

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