◆舟見茶屋(ふなみぢゃや) 所在:那智勝浦町口色川(くちいろがわ)
大字口色川の中部、舟見峠付近にある。熊野参詣道のうち、中辺路(なかへち)の大雲取越(おおぐもとりごえ)に設けられた茶屋のひとつ。 付近の林道より、斜面を登り訪問。現地は参詣道沿いに平坦地が広がっているが、茶屋があったのは参詣道から少し登った小高い場所。ここには東屋が建ち那智方面を望むことができる。参詣道沿いの平坦地は住居の跡であったか。 舟見茶屋は、南に那智勝浦と太平洋の絶景を望む舟見峠の頂上に位置していました。(舟見とは、「舟を見る」という意味)。本宮地域から大雲取越を通って熊野那智大社に向かう参詣者にとって、ここは最初に目的地の姿を遠望できる場所でした。また、本宮に戻る人々にとっては、振り返って那智に最後の別れを告げる場所でした。いずれの場合も、参詣者たちは茶屋で足を休め、海抜800メートルの大パノラマの景色を楽しみました。 那智勝浦町
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![]() 写真1 茶屋跡 |
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![]() 写真3 説明板 |
![]() 写真4 説明板下に集められた陶片 |
![]() 写真5 参詣道と住居跡?の石積み |
![]() 写真6 住居跡?の石積み |
![]() 写真7 参詣道沿いの平坦地(住居跡?) |
![]() 写真8 舟見峠 |
![]() 写真9 峠にて。墓碑か |