◆加瀬ヶ浦(かせがうら?)
所在:対馬市上対馬町大増(かみつしままちおおます)
大字大増の南東部。舟志(しゅうし)湾内に突き出た半島の海沿いにある。 町誌によると、明治30年代に初めて居住が始まったが、この地にオメガ塔が建設されることになったため昭和46年3月に地区が廃止されたとのこと。昭和40年18世帯87人、同44年3世帯16人。移転先は、分かるもので大増6・浜久須(はまぐす)2・古里(ふるさと)・泉(いずみ)・小倉・岡山各1(※1)。離村に当たって国(海上保安庁)より補償があり、県と町からは見舞金が支払われた。 ※1 「小倉」は北九州の小倉地区、「岡山」は岡山県のことか 旧版地形図では2箇所に建物のまとまりが見られるのみで、約40戸の人家がどのように分布していたのかは不明。探索は主にこの2箇所の入り江付近(いずれも公園内)のみであったが、造成のため往時の痕跡はほとんど見られない。こと南側の入り江は、オメガ局局舎の平坦部の拡幅のためか非常に狭くなっている。 ※2 この記録は東京スカイツリー(634m)の建設まで続いた
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![]() 写真1 住宅群があった位置(公園の案内図より) |
![]() 写真2 住宅群跡(写真1の場所)。入り江に沿って建物が並んでいた |
![]() 写真3 船揚場 |
![]() 写真4 古い電柱。ポンプ施設?(現在も稼働)のそばにある |
![]() 写真5 住宅群南の平坦部(後の局舎跡) |
![]() 写真6 展示された塔の一部 |
![]() 写真7 往時の塔(中央)と局舎(右下)(説明板より) |
![]() 写真8 南の浜 |