◆大水流(おおずる)

※ この地図は、地理調査所発行の1/50,000地形図「出水」(昭和27.6)を使用したものである
所在:出水市上大川内(かみおおかわうち)字大水流
地形図:宮之元/出水
異読み:うずる?(旧版地形図)
形態:川沿いに家屋が散在する
標高:約260m
訪問:2024年5月
大字上大川内の東部、米ノ津(こめのつ)川沿いにある。
最近の地形図で地名が記されている辺りと、その前後の建物があったと思われる農地跡を探索。耕作はいずれでも行われておらず、このうち地名表記付近では廃屋と墓の跡、上流側で倒潰した小屋が見られた。
なお国道の標識には「大水流」と記された補助標識がいくらか見られるが、廃屋が残っている付近には「三軒屋」と記されたものがある(写真9)。過去の航空写真ではこの付近に3軒の人家があるように見えるが、大水流のうち特にこの辺りの通称として用いられたものだろうか。
所属の字は『出水郷土誌』の小字図より。
また地名のかな表記については「水流(つる)」の連濁で「おおづる」が適当と思われるが、新旧の地形図のルビに従った(なお資料『出水の地名』では「おおづる」としている)。
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