◆虎杖(いたずり)

※ この地図は、国土地理院発行の1/50,000地形図「石鎚山」(昭和46.5)を使用したものである
所在:西条市小松町石鎚(こまつちょういしづち)
地形図:石鎚山/石鎚山
異表記:「丈」の右上に点が入る
形態:川沿いに家屋が集まる
標高:約250m
訪問:2008年8月・2018年8月
大字石鎚の中部、県道142号沿いで、河口(こうぐち)集落の西にある。古い地図では地名が確認できないが、建物がある。
中村の方の話では、この地に車道が通ってから現れた比較的新しい集落。現在残っている道沿いの建物は農協だった。昭和19年槌之川から村役場(当時千足山(せんぞくやま)村)が移転、石鎚村合併後は小松町役場の支所として昭和50年代まで職員が常駐していた。現在も農協裏にそのプレハブが残っている。民家が4軒のほか、駐在所もあった。諏訪神社の玉垣で、曽我部姓・伊東姓を確認。
農協の建物は、パステルグリーンのペンキが塗られているが、横に回ると古い建物であることが分かる。農協脇には道があり、これは遍路道。郷を経て星ヶ森(ほしがもり)、横峰寺(よこみねじ)へと続いている。車輛通行止めの標識があるが、鋪装がされていることからかつては車輛も通っていたのだろう。途中で車道を逸れて槌之川へ行ったため、また奥にある郷へは反対側の星ヶ峰方面から訪れたため、車道がどこまで続いているのかは不明。
2018年再訪。建物等に前回と大きな変化はないよう。
資料『千足山物語』によると、終戦時の家々は以下のとおり(概ね下流側より。1・2は右岸、3以降は左岸)
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戸主 |
屋号 |
備考 |
1 |
山中 |
(記載なし) |
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2 |
坂上 |
〃 |
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3 |
佐伯 |
〃 |
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4 |
(駐在所) |
― |
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5 |
黒河 |
(記載なし) |
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6 |
曽我部 |
〃 |
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ほか石井店・精米所・役場・農協・倉庫が記されている。
なお石鎚駐在所が農協の30mほど上にあった。昭和35年頃廃止され、大保木駐在所が兼務となったとのこと。
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